首の痛みをやっつけろ！

頚椎症の原因と施術

赤いエリアの痛みに見覚えはありませんか？

頚椎症の痛みの真犯人は多くの場合筋肉です。変形した頚椎が神経を圧迫して痛みが生じているケースはほぼ無いと考えて良いでしょう。

上記のような首～腕の痛み・シビレのような症状を訴えて病院に行くと、まずはレントゲン・ＭＲＩを撮影します。その結果、椎間板に大きな問題が無く、首の骨に少しでも変形があれば頚椎症と診断されるのが一般的です。

何故なら痛みの真犯人である筋肉の障害（筋膜痛）はレントゲンやＭＲＩに写らないからです。

整形外科で頚椎症と診断されると通常は湿布・マッサージ・牽引・投薬・電気。それで改善しなければ最後は手術を勧められるのが一般的です。そして多くの場合は改善しません。

では当院では頚椎症をどのように捉え改善していくのでしょうか？

①まず筋肉に負担をかけている骨格の歪み、関節の障害をソフトに矯正します。

②筋肉の施術をします。

③自宅での体操、必要に応じて栄養指導等を行います。

多くの痛みは上記の①～③のステップを踏む事で改善します。手術の必要はありません。

頚椎が変形するメカニズム

ただし一部の高齢者等、頚椎の変形そのものが痛みに関与するケースも例外的にはありますから、頚椎が変形してしまう原因を説明していきましょう。

私達の頭は常に揺れ動いています。（例え座っている最中でも！）
動くという事は常に運動エネルギーが発生し、生じた運動エネルギーは熱に変化します。

この写真の赤→は運動エネルギーの伝達方向です。赤〇部分が運動エネルギーが集中する場所です。

通常であれば運動エネルギーは赤→方向にスムーズに伝達され吸収されるので過剰な産熱は起こりませんが、もしもこの運動エネルギーの吸収が起こらなくなったら・・・？

通常であれば頚椎の土台である上部胸椎（青〇）というのは柔軟性を持ち、まるでクッションのように運動エネルギーを吸収する事で異常な産熱から頚椎を守っているのですが、長時間のデスクワーク等で上部胸椎の動きが硬くなってしまうとエネルギーの吸収が出来なくなってしまいます。

この写真では青〇部分が硬くなってしまい、黒バツ部分で過剰な産熱が起こっています。この熱によって骨が段々と溶かされて変形していったものが頚椎症です。

単純な加齢現象ではない事がお分かり頂けたでしょうか？

ようするにに頚椎の変形とは運動エネルギーの伝達障害により起こった異常な産熱の結果ですから、必要な治療はカイロプラクティックによる上部胸椎のクッション機能の回復による排熱機能の正常化です。

決して牽引や電気や湿布や投薬じゃないんですね。

頚椎症を単なる老化現象ととらえずきちんと発症原因を考えれば、一般的に行われている対処療法は無意味と判る筈です。

当院では上記のように頚椎症の発症原因まで考察し、きちんと根本原因への対処が可能です。手術をされる前に是非一度ご相談下さい。

院長　矢作　祐介

頸椎症の痛みやシビレの改善に有効なストレッチです。試してみて下さい。

当院の施術例

患者：50代　女性

主訴：首の痛み

レントゲン画像で頚椎の変形が確認できる状態で整形外科での診断は頚椎症でした。牽引・電気等の治療を一定期間継続しても改善せず当院にご来院されました。

当院で検査してみると、症状は頚椎症そっくりですが違うようです。胸郭（特に左の肩甲帯）の大きなゆがみが首に負担をかけているようです。内臓が疲れて来ると胸郭が歪んでしまうのですが、この方は食生活に問題があり特に膵臓が疲れていました。膵臓が疲れて来ると左側の広背筋が弱化するので左側の肩甲帯が大きく前側に歪み（巻肩）、結果的に首の左側に慢性的な痛みが発症します。

カイロプラクティックで歪みを矯正し、鍼で膵臓の疲れを施術。自宅での体操と食生活の注意事項を伝え経過をみました。順調に改善しましたが念のためフィシオエナジェティックにより必要なサプリメント類を検査し摂取をお願いして、計7回の通院で完治しました。

慢性的な左側の首の痛みは膵臓、右側の場合は肝臓が関わっている事が多いのですがこの方は膵臓が原因というパターンでした。私のアドバイスに素直に従ってくださったので順調な改善に漕ぎつける事ができました。