寝違えの原因とは？
起床時に走る首の痛み。不愉快な物ですよね。原因は一体なんでしょう？
答えは「寝相」です。
上の写真のように横を向いて長時間経過すると、首の筋肉は酸欠状態で引っ張られ続け炎症を起こします。それが代表的な寝違えです。
右肩を下にして寝れば右の首、左肩が下なら左首が痛くなるのですね。普段から肩こりに悩んでいる方に多いですね。
では、どうして横を向いて寝てしまうのでしょうか？まず第一は猫背。上半身が猫背に歪んでしまっているせいで仰向けが窮屈なのですね。
２つめはお腹の冷え。寝る前に冷たいビール等飲んでいませんか？お腹が冷えると仰向けで寝るのがつらくなるので、寝違えの原因になってしまいます。
そして、精神的なストレスや疲労。これらは内臓を硬くする原因です。内臓が硬くなるとやはり仰向けがつらくなるので横寝の原因になって寝違えが生じます。
寝違いの対処法
①アイシング
まず、痛い個所を冷やす事。氷嚢が一番ですがなければアイスノンや保冷剤で代用して下さい。患部を10分間、2時間ごとに冷却しましょう。
②お腹を温める
白湯をのまれると良いでしょう。それと食事はなるべく控え、食べる際は温かく消化吸収の良いもの（おかゆ等）が良いでしょう。
③胸のストレッチ。
肘を肩より少し高く上げ壁に付けます。そして胸を開く方向に20秒間ストレッチ。このストレッチを一日に3回行いましょう。
④肘の位置
なるべく肘を前に出さないで下さい。マウスの使用や自転車、バイク、車の運転時に注意して下さい。
⑤寝相の改善
もちろん、これからの寝相は仰向けでお願いします。
⑥絶対に首を触らない事
痛む場所は気になるでしょうが絶対に触ってはいけません。必ず悪化します。特に首をマッサージするのは絶対に避けて下さい。
⑦深呼吸
深呼吸をすると改善が早くなります。口から長く吐き、鼻から自然に吸う深呼吸を繰り返しましょう。
当院での臨床例
30代の女性が来院されました。主訴は首から肩にかけての痛み。朝起きたら痛くなっていたそうです。
典型的な寝違えです。身体を観察すると痛い側の肩が大きく前方に歪み、巻き肩になっていました。巻肩になると硬くなった胸の筋肉と首の筋肉の引っ張り合いが始まります。その引っ張り合いのバランスが夜間の寝相（横寝）のせいで崩れると一気に首の痛みへと変化します。
早速治療です。大きく前に歪んでしまった肩（肩甲骨）の位置を矯正し、患部はアイシング。その他横寝の原因となる内臓疲労を緩和する為に鍼治療を併用しました。1度の治療で大分首の可動範囲は大きくなりましたが、まだ痛みが強いので翌日もご来院頂きました。自宅での体操とあわせて結局3回の施術で十分な改善を得られました。
寝違いの早期改善と予防には絶対に寝相の改善（横寝の禁止）が必要です。また深呼吸も有効ですので併用すると良いでしょう。
田町･芝公園の整体 港カイロプラクティック鍼灸
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